二人と、二人以外の世界と、そのあいだ

ちまたで噂のランダム試聴。ご多聞に漏れず聴きました。その感想というか、思ったこと。
http://columbia.jp/kirinji/
キキで一回聴いただけの感想で、「空飛ぶ深海魚」は「サイレンの歌」系の名曲の予感と思ったんだけど、ランダム試聴でその思いをさらに強くした。
「空を飛ぶ 明けない夜の向こうへ 流れ星が手招いて消える 僕らのエデンはどこにある」
久しぶりのラブソングかな。そう考えたらどきどき!「僕らのエデンはどこにある」って歌詞がエイリアンズのアンサーソングのように思えた。
(余計な話:エイリアンズはリアルタイムで聴いてないせいか、個人的にはそこまで大好きな曲というわけではないのだけど、空飛ぶ深海魚がアンサーソングならもう少し好きになれそう。)
エイリアンズって、恋する自分たちが世界と相容れない、っていう歌詞だと思ってるんだけど、考えてみたらそういう歌詞の曲、他にもあるんだよね。高樹さんも、泰行さんも。

  • 君の胸に抱かれたい「恋する二人は家なき子
  • だれかの詩「帰り道のない二人を星の海は静かに照らす」

変わりものの二人が出会って恋をする、とか、そういう夢のない話ではなくて。恋をすることで世界が変わって、二人の世界とそれ以外の世界が交わらないものになる、ということなのかな。
二人と、それ以外の世界との間の溝や違和感を切ないものとして歌ってるのがすごくいいなあ、と思う。きっと恋ってそういうものだ。そしてキリンジの二人はそれを知ってるんだ。