街は無様な塗り絵のようになってしまった

47'45"を聴いて、次どうしようかなとライブラリをぺらぺらめくって、3にしようかと思ったけど曲目見てなんだか違うなと思って。47'45"は初めて聴いたアルバムだったし、次は2枚目に聴いたアルバムにしようと、スウィートソウルep。
あのPVが、市川実和子さんが一人で運転して帰る光景が、窓際で演奏する兄弟が、ものすごく悲しい映像のように蘇った。いろんなライブハウスやホールのミラーボールが目に浮かぶ。胸がいっぱいになる。
ブラインドタッチの織姫、初めて聴いたときの印象より、今は野音での思い出が強くなっちゃった。あの涼しい風。
そして、愛のCoda。20代を迎えた私はしびれて死ぬかと思った。本当に、死ぬほど好きだった。今聴くと、いろんな思いがあふれそうになる。
47'45"は初めて聴いて、大好きなアルバムだったけど、腰の重さ・忙しさ(バイト週2+部活週3〜5…よくやってたな笑)・アルバムの地味さ*1、いろんな理由が相まって、なかなかきっかけがなかった。*2
そこで、スウィートソウルepが発売されて。それも、発売日から2週間くらい買うか借りるか迷ってたんだよ(笑)でも、スカパーで見たスウィートソウルがやっぱりいい曲だったから、買うことにした。
1曲目、知ってる。やっぱりいい曲。2曲目、かわいい、いい曲。3曲目。これだと思った。私が聴きたかった曲、これだと思った。この人たちに付いていかなきゃいけないと思った。
高校までは封建的というか保守的で、大げさに言えばスピッツさえ聴いてればいいと思ってたんだけど、自分が世界を知らないことから目を背けてるって本当は分かってた。だから、大学に入って、実際に世界が広がったとき、この中に私が知らなきゃいけない世界があるんだと思った。それを見つけたいと思った。その気持ちに応えてくれたのが、愛のCodaだったと思う。
今の私は、もっといろんなキリンジを知ったから、あのときは若かったなあってちょっと微笑ましくなる。愛のCodaはキリンジのほんの一面でしかない。でも、あのときの私には、愛のCodaが全てだった。
ブログタイトル、愛のCodaでもいいと思ったよー(笑)候補多すぎるわー(笑)
もし、これから先のツアーで遠征したときに飛行機に乗ることがあったら、そしてもし雨だったら、迷わず聴きたいね。*3
春の曲だけど、今聴いてもしっくり来るのはなんでだろう。今の私も、胸の傷から夕日があふれてるからかなー。今はただ秋をやりすごして、冬をやりすごして、春も、やりすごせるかな。

*1:もっと聴きたい!と思ったけど、次のアルバムを借りに行くほど動かされなかった、ということかな…それだけで完結できるアルバム、という気もする。

*2:2002年に47'45"聴いて、ちょうどその時期にOMNIBUSが出てるんだよね。確かJAPANかなにかの記事も立ち読みして、CD屋さんで手に取ったこともあった。なのに、買わなかった私頑なwwwなぜwwwでも、この後を読んでいただいたらわかるように、愛のCodaと出会うためだったんだなあ。やだーれいさんったら、きんもー☆いや、でもマジで、OMNIBUS聴いてちゃんとスウィートソウル買ったかっていうと、ちょっと自信ないよ…

*3:ちなみに、個人的に飛行機使って遠征したのは2010-2011年のツアーで、2回だけ。鹿児島まで飛行機、九州内は新幹線で移動、長崎から飛行機。あと、愛すべき沖縄。