次号

次号ってなんだ、次号って。
昨日は、キリンジキャプストというキの音を制覇しようとした一日だったのですが(昨日は昨日じゃなかったけど、昨日の時点では今日で、どっちにしろ「き」だった。うざい)、キリンジのキは制覇しきれず。二兎追う者は、でした。
教授回診についていたら、4時半。なんとか間に合うかと思いきや、そこから症例検討会。5時半にそれが終わり、今からダッシュで行けばと思ってたら、そこから抄読会15分。分きざみでこれほど時間の大事さを痛感したのは人生で初めてかもしれないです。本当に1分1分が惜しくてしょうがなかった。
そして何よりも痛手だったのが、症例検討会も抄読会も学生には全然必要ないものだったということ。抄読会なんか、「この手法はイマイチ納得できないなぁ」と教授がバッサリ切り捨てるくらいの論文で。おーい!と泣きそうになりながら、ひたすら耐えました。我慢しても何もいいことはなかった、具合も悪かったし、午後から帰ればよかったと痛切に。
そこからダッシュでロッカー。既にラシック前にいるはずの母親に電話。もう出てるよと。当たり前だ、出演は5時半からだって知ってた。なのにショックで涙が。「一応来たら?」と母。泣くのをこらえながらひたすらダッシュ、病院に止まってるタクシーに飛び乗り、「栄のラシックまでお願いします」。
「は?」
ちょっと凹んだ。いや、だからシック!と何かを伝えるのにこんなに一生懸命になったのは初めてだったよ。「あーラックね」と、おじさんのアクセントはシにあった。なになに、正しいのはラックなの?と思いながらひたすら車内でじっと。
そこで母親から電話。「今終わったよ」
あぁ。
でも、行くだけ行く。出て行く様子だけでも、せめて。「今パルコの前だけど」「嘘!早いじゃん、早く早く!」
おじさんはのんびり。赤信号だったため、ラックが見えた時点で下ろしてもらい、またまたダッシュ。久しぶりに走った。
母との再会。「まだ出てきてないよ」
汗をふきつつお茶飲みつつ待つ。待つしかない。裏から出て行ってたらどうしようと思うけど、私には待つしかない。
来た!いつのまに?っていうか出口凝視してたはずなのに、どうやって?!
と思いながら後ろからそっと。気持ち悪い人。ファンらしき男の子が話しかけていた。泰行さん、とてもうれしそう。高樹さん、自分から握手を求めたよ!二人はタクシーに乗り込み、振り返って彼に手を振ってた。あ、泰行さんはお辞儀ね。私にもほんの少し恩恵?二人の姿見れただけで十分だったのに、高樹さんのお手ふりまでいただき光栄です!
タクシーを見送る。男の子は握手してもらった手を嬉しそうにじっと見つめてた。私たち親子の方を見て、ちょっと照れ笑い。ほんとよかったね。男の子のファンって、なんかいいな。私たちまでにこにこ。
でも、見れなかったんだな。とぼとぼ歩きながら、母親と。「でも、栄までタクシーで5分なんだから、あんたの学校いいところにあるじゃん」確かにね。
キャプストのライブどころじゃないという気持ちも一方ではあったんだけど、行きましたよ。母親と栄で別れて、私は東山線で新栄へ。(続く)