この季節

日が暮れるとちょっと肌寒くなるこの季節、アメリカではいよいよホリデーシーズンだなぁって思う。新学期が始まって慣れたかなーって頃にやってくるハロウィーン。みんな玄関先にジャコランタン飾って、コスチューム何を着るか考えて、涼しくなればなるほど興奮が高まってくるのがわかるんだ。子供にしてみたらハロウィーンは最高に決まってる、だってあんなお菓子の山!お母さんが配るお菓子を買い込んでおっきいバケツに入れると、あぁいよいよだ!ってドキドキするんだ。学校はその日、午後から授業はナシ。お昼休みにみんなでコスチュームに着替えて、体育館の中をパレード。お化けとか、魔女とか、ニンジャタートルとか、長靴下のピッピもいたなぁ。パレードが終わったら教室に戻ってパーティーの始まり。コスチュームのままたくさんゲームして、ジュース飲んでお菓子食べて。夜になったらあんなにもらうのにね。最後に、お菓子もらうとき気をつけてね、って書いてある消防局からのオレンジの袋が配られるんだ。ワクワクしながらおうちに帰って、日が暮れたらいよいよ出陣。普段は挨拶すらろくにしないような近所のおじさんおばさんも、この日ばかりはあったかい笑顔でドアを開けてくれる。大サービスでもラムネ一個だけでも、笑顔でサンキューって言ってまた次のお家。家に帰る頃にはお菓子の重みで手が痛いくらい。家に着くまでが遠足なら、お菓子を食べ終わるまでがハロウィーンな気がする。しばらくはお菓子の山に囲まれて過ごすんだ。なんて幸せ。でも、お菓子がなくなったってへっちゃら。次のイベントが待ってるからね。サンクスギビング、クリスマス。お正月はないけど、バレンタイン。次から次へと楽しいことが待ってて、どんどん冷たくなる空気になんともいえないスペシャル感が溢れてるんだ。
高樹さんはああいうふうに書いてたけど、幼い頃アメリカに住んでた人はハロウィーンのワクワク感を忘れられないと思う。