思い出し追記 of 20091211

キリンジのことを書いてるときが一番幸せかもしれない、と思った。というわけで今からアマノの幸せな時間にお付き合いください!
本当は11日の日記に追記しようかと思ったけど、そのときの温度の書き込みはそのままにしようと思います。今の気持ちは今のもの。
当直は珍しく暇で2時間くらい寝れたのはありがたかった。帰ってからお風呂入ってさらに寝て、準備を始めたのは14時くらい。バスに乗って名駅へ、16時の新幹線。お母さんの勧めで駅弁を食べる。結果的にこれがその日の晩ご飯に(笑)

品川で降りて山手線で恵比寿へ。毎回UNIT(とHHH)のことを思い出す私は幸せ者。だってあのとき幸せだったんだもん。恵比寿から日比谷線で六本木。久しぶりだなー。昔ヒルズが出来たときに行ったきり。
7番出口って書いてあったの確認したのに、4aのミッドタウンの文字につられて外へ。そしたらどこだか分からなくてびびった!横断歩道渡ったところが交番で、地図が見えたので一目散。なんとかミッドタウンへ。
しかし雨がひどかった!なのにきれいな写真が撮れちゃった。拒めない夜景。

よくわからないままなんとなく歩く。その途中で撮った写真。これは携帯でもアップしたね。

そしてなんとなく中へ。最初は誘導されるままコートとかクロークに預けたんだけど、よく考えたら新幹線の時間がけっこうギリギリなのを思い出して引き返した(笑)
キャンセル分のカジュアル席。身を乗り出して、あんなところに泰行さん高樹さんが見えるんだろうと思ったらかえって気が楽になった。最近はうれしい悲鳴で前の方でライブを見ることが多かったから、緊張せずに集中できるのはありがたいとプラス思考。
かちゃかちゃという食器の音がビルボードならでは。サービスエリアは食事しないと白い目で見られるというのにも納得。そりゃそうだわ、あそこはライブが見れるレストランだ。カジュアル席の少なさを考えてもそう。やっぱり私は普通のホールがいいなあ、と少ししょんぼり。これは演奏が始まってもそう思った。だって隣の席にウェイターさんが食事を運んでくるんだよ?そういうのってやっぱり集中できない…
とにかく、そうこうしてるうちにスクリーンが降りて、番宣ならぬライブ宣。へえ、The RootsってBBLでやるんだーとか興味深く見る。そう考えるとキリンジってやっぱり浮いてる気がする…ライブ宣が終わったら幕が閉じる。いよいよだなーって。
出てきた皆様を見て最初に思ったのは、「正装じゃない…っつうかどんだけアットホームなの!伊藤さん!」っていう。伊藤さんのヘアスタイルはなんとも言えないものがあった。大好きなんだけど。大好きなんだけど。
一曲目、朝焼けは雨のきざし。正直ライブの一曲目っていつも覚えてない…この間「しばらく朝焼けとか聴けないんだなー」と漠然と思ったばかりだったのでうれしかったのは覚えてる。「楠さんのウィンドチャイムがきれい。高樹さんのアコギがよい。泰行さんのグリニッジアウトロ、ピロリン伊藤」というのがメモに書かれてる(笑)風邪引いてる?と最後に書いてあるのは泰行さんのことでしょうか。グリニッジっていうのは天文台のあるところだと母親に言われるまで素で間違えてました(笑)ひどい!
伊藤さんがいそいそとアコーディオンを準備するなか泰行さんのMC。「ベースのいない編成です…これ言うの早かったかな?」と不安げに高樹さんを見る泰行さん。「みんな見て分かるからいいんじゃないかな。あれがベースだろうか!って思う人はいないと思うよ。あれがベースか?!」と得意の小芝居風な高樹さん。泰行さんてばここで「御足下の悪い中ありがとうございます」と唐突に。この唐突感がなんとも泰行さんらしい!笑いが起きた理由を分かってないあたりも泰行さん。変わってないなあ!「久しぶりの曲を、二曲続けて」
二曲目、鼻紙と書いてクリネックス!さっきまで若干不安定だったボーカルが、突如としてちょううまい!最初入る前に指でリズムを取る伊藤さんに萌える(そこ?笑)。ああ、馬っぽいなー気持ちいいなあと思う。どうやら二番でドラムが入ったらしいです(アマノメモ)。そして高樹さんのアコギがまるでピアノのようだった。音がいっぱい聞こえて、どう考えても弦楽器の音だけど伊藤さんはアコーディオンだし、え、高樹さん?!ってびっくりした。アウトロのディビは相変わらずでうれしかったなあ。
三曲目。なんだなんだなんだってイントロで一生懸命考えて、「水色のアジサイの上!」と気付いたときはものすごいハッピー。しかし泰行さんの主旋律はよく分からない。くやーしまーぎれーにと下がっていくのにびっくり。私上の音が主旋律だと思ってたよ。ハモリ!ハモリ必要ここ!何はともあれやっぱり最高に好きな曲。「雨伝い落ちるガラス窓」の歌詞がぴったりすぎてて感動する。幕開いちゃえばいいのにと思った。ブリッジで1小節空けてたような気がする。「逢瀬へとかたつむりは踊る」という歌詞、本当にかわいい。ぜひ馬でもやってほしいな。
「またMCかーどうもすみません」と泰行さん。「一人だけ立ってるのが気になる」というのに「かしづいてるみたいだよね」と答えた高樹さん、笑う客席。が!「かしづくって何?」出た、フェアリー泰行!今度は引く客席。高樹さん説明してたけど、泰行さんが理解できたかは不明。泰行さんの話は続く、「本当は座ろうかとも思ったんだけどね、歌いにくいじゃないですか。ね?」高樹さんノーアンサー。「あんまわかんないかー」と言って一人笑う泰行さん。「へへ、嫌味みたいなこと言っちゃった」。かわゆい…ていうかこのMC打ってて、37才の発言とは思えません隊長!(笑)
四曲目、「夏に出た新曲の触りだけ」と紹介されたセレーネのセレナーデ。ボンゴがよい!ていうか4人でこれだけ音に忠実になることに感動。もちろんペダルスチールじゃなかったり、いろいろ違うんだけど、それでも。配信音源よりも壮大な感じなのも最高にかっこよかった。「ピアスの穴から〜」のところの伊藤さんのかっこいいこと!「うるおした」の泰行さんの低い声がまたたまらないし、ほんといい。「女の膝は」のときに本当に感動した。「4人なのにこんなに盛り上がるなんてかっこよすぎ!」というのは私の偽らざる感想だと思います。セレーネの特長である長いアウトロは省かれていて、「新曲の触りだけ」と紹介されたのはそういう意味。完全版もいつか聴けたらいいな。
5曲目、どうもサンタナ「Game of Love」みたいなイントロだなーと思って、グッデイグッバイかなーって思ったら、「来たるべき旅立ちを前に」!初めて高樹さんがコーラスした記念すべき瞬間(笑)間奏を高樹さんが弾いてて、それがやっぱりサンタナみたいな泣きのギターで、そうはいいながらものすごくよい。武道館をなんとなく思い出してたら、最後に高まる。一番最後は歌わずに、「冷・め・た・ピ・ザ・を・ほ・お・ば・れ・ー」とスタッカート気味に全員で。かっこよすぎた!馬でもそういうアレンジでみたいなーと思ってしまうのは、今年が4年に一度の馬イヤーだからです許して。
再度MC。「今日はキリンジの今年最初のライブなんですよねー。最初で最後のライブってことで、びっくりしたんですけども」。びっくりしたのかよ!「あれ?先月も出てましたよね…出過ぎじゃない?」という泰行さんの突っ込みに高樹さんが「すみませんねえ!」と。笑っちゃった。2月のヤノフェスの話などしてからメンバー紹介。あれ?伊藤さんコンタクト?と思ったり。「何もしなくていいですか、そうですか」と泰行さん。ライブのリハでは誰かしらがおかしを持ってきてたらしい。「伊藤さんはたこせんを。僕は金沢のファンの方にもらったバービーっていうお菓子がたくさんあったんで、それを…あなたはなんも持ってきてませんでしたよね?」と再度兄に厳しい泰行さん(笑)「あの、僕はそういう気をきかせるのが下手なんですわ」と高樹さん。「もう40なんでね、ですわを解禁しようと思って」と言ったそばから「ダメだ、本当におっさんになるからやめ」とのこと。
高樹さんの話(内容忘れちゃった…)に対して泰行さんが「あー、なんといっても!」と話し始めたところでリズムが入ってしまった6曲目。切なそうな寂しげな泰行さんがかわいそうすぎて愛おしい(笑)何の曲かなかなか分からなかったんだけど(メスとコスメかと思った)、タンデムラナウェイ。原曲よりもドラムがはっきりしてるから好きだなあ。「オルガン大活躍。「女なんだー」のあとの高樹さんのギターがかっこよす」というアマノメモです。
7曲目、イントロが相変わらず分からない。Musicかと思ったら、まさかのYou and Me!Noトークボックス, No lifeと思ってましたが私が間違ってました。アウトロのギターは泰行さん好き放題。下のコメント欄でも話題になりましたが、アマノメモにも「いつもと違う 松江くんに感化されたか」と書かれております。このバージョンもかっこいいからまたやってほしいけどなあ!
8曲目、楠さんのドラムから入って、伊藤さんがチロチロ入って、え、なんだろピンボール?!って思ったところで高樹さんで太陽とヴィーナスのファイナルアンサー!(死語!)高樹さんのエレギでヴィーナスって!と驚きつつちょうかっこいい!ここで久しぶりに高樹さんに注目したので、靴が思いのほかかわいいことに気付きました(笑)最後のピックを上に弾くのがかっこよくて好き。変なところがツボのアマノですこんばんは。
MC、「な感じで」。「でカメラの中」並みにフリーダムなMCですこと!好きだけど!「いいですねお酒飲めて」とポツリ。「メンパー紹介も終わっちゃったし…」と言って、「じゃあ、残り三曲」とネタバレ。え!そんなさらっと言わないで!とショックを受けてるうちに次の曲。
9曲目、ロマンティック街道。場末のバーみたいですことよ。それがまたかっこいいのよねえ。「ピロリン伊藤」とまたアマノメモ(笑)高樹さんのハモリがよかったなあ。私のお気に入りの、野音で真城さんが歌ってるメロディーは伊藤さんによって相変わらず健在。あれが好きなのですよ。
10曲目、今日も誰かの誕生日。アレンジがあまりに暗すぎて、あの野音でやった曲と同じものとは思えない(笑)「だ・け・ど・こ・ん・や・は・最高」のスタッカートがよい。ほんと暗いんだよなあ。暗くて、ゆっくりで、ロック。かっこいいんだけど、暗い。同じことばっかり書いてるな。「嬉しい日がみんなに一つずつ」とこの曲調で言われても説得力皆無。アマノメモには「高樹さんの狂気」と書かれております。暗いのに「ランドオブスウィーツ」「うれしい日がみんなに一つずつ」という歌詞を持ってくるあたりが、ってこれは元の歌詞だからしょうがないんだけど。ほんと「this song for you」って誕生日にこんなの贈られてもびびるよなあって笑いそうになるくらい。だけど、最後のサビ前のピアノとか暗い中で最高で。もしかしたらベストアクトかもしれないと思うなあ。ねっとりとしていて、暗くて。でも正直高樹さんが真剣に心配になったのも事実。大丈夫かなあ。かっこいいけど、心配です。
最後、11曲目。むすんでひらいちゃう?というアマノメモ。全体的にダウナーな感じのアレンジだったからこの曲もフィットするなあって感心しながらAメロを聴いて、トゥトゥリトゥリトゥリラーのハモリにのんきに感動した私は。サビで度肝を抜かれました。なんだこのさわやかなドラムは!照明も明るく白くて、まるでYou and Meかのような前向きなリズム!もともとアグレッシブな曲だとは思うけど、ベクトルが違う!気持ち悪すぎる!誕生日とはまた別の気持ち悪さがここに!最高に気持ち悪いけどかっこいい!最後の長いサビは終わってほしくないのに終わってほしいような、今まで感じたことのない感情。キリンジの精神状態を本気で心配してしまう数分間でした。
ありがとうございましたーと言ってはけていく4人。あっけにとられてた、と思う。
そしてアンコールは小さなおとなたち。伊藤さんのピアノが師走の忙しさをこれでもかって現してて、歌詞がまた今日の天気にぴったりで、本当にかっこいい曲。大好き。出たばっかりで聴けたのは本当に幸せ。これで終わるのかと思うと悲しかったけど、この場にいられた幸せを思ったらなんてことはなかった。
4人が見えなくなったところで急いで外へ。傘を忘れずにゲットして一目散に地下鉄へ。エスカレーターでiPod装備して、来たときと同じ、小さなおとなたち。今さっき聴いた曲。外へ出たら風がひいふう。もう!高樹さん!と思いながら7番出口。長い連絡通路を抜けて、地下鉄のって、恵比寿で山手線。品川でおみやげを買って、新幹線に飛び乗った。斜め前に座ったお姉さんが行きに私が食べた駅弁と同じものを食べてたよ。

最終バスに乗って、幸せな一日は終わりました。某所で2ndステージは休日ダイヤと知って、ますます1stでよかったなあ*1なんて思いながら寝ました。
あ、嘘。ウェンディーズがなくなるって母親からのメールで知って凹みながら眠りについたんだった(笑)
また明日。

*1:休日ダイヤも好きだけど、大好きだけど、水色のアジサイの上は聴いたことない、是非とも聴きたい曲ベスト3に入ってたのですよ。