KIRINJI TOUR 2010/2011 10/30 横浜BLITZ

台風アゲイン。思い出されるのはもちろん2004年のZepp Tokyo。入場前にトヨタのショーケースでじっと待ち、暴風雨の中会場前へと降りる階段できゃーきゃー言いながら待っていたのもよい思い出。さて、今回は?
泊まったホテルが海の近くで、海風もあって風の勢いが二倍三倍に。傘がへし曲がったよ…
暴風雨の中なんとかBLITZヘ。ヨコハマのライブは初めて。なのでBLITZも初めて。AXみたいな感じなんだなー。
お花は、パルコと、コロムビアと…志帆ちゃんからも来てたっけ?(適当
グッズはTシャツ(デザイン2種類)、タオル、缶バッヂ型ミラー、ティータンブラー、水色ブイ型キーホルダー(暗いところで光る?)。Tシャツは白いタナカカツキさんデザインと、黒いブイデザインのものの2種類。缶バッヂはタナカカツキさんのTシャツの絵と同じ、タオルはブイデザイン。
開演前に、トークボックスがないことを確認。そして哺乳瓶の隣にハーモニカらしきものを確認。向かって右が伊藤さん、正面が楠さん、左奥が千ケ崎さん、左手前が田村さんって書くとスピッツみたいだな(笑)、玄さん。
シュラスコでの入場じゃなかったー。あっさり入ってきて、あっさり位置について、気付いたらなんか始まってた。んーんーんー、このイントロは、まさか?まさか?ちょっと、だからこの天気なんじゃないのー???

1. 台風一過

まさかの一曲目。おいおいおい、まだ通過してないよ、真っ最中だよ!ときっと誰もが手を振る、じゃなかった、ツッコミを入れてしまったに違いない。でも、イントロから盛り上がって、ライブが始まる高揚感がこれでもかと。そしてドラムが効いてるからいいんだよなあ!ちなみに泰行さんは早速歌詞間違い(笑)最初から「ゴミの中で生きて」しまった。笑ってた(笑)

2.夏の光

口笛隊!高樹さんと、楠さん。楠さんはハモリもたっくさんやってくれてて、なんだか申し訳ないくらいよいお仕事ばかりでした!インストアのアコースティックもいいけど、こっちはやっぱり盛り上がるねえ!サビの二人のユニゾンでは楽しそうで、見てる側もうきうきしてくる。楽しかった!

MC

  • 「お足下の悪い中」、という定番のMC。「久々のライブですが」を連呼。年末のBillboardはカウントしないのかな?それはそれで正しいとは思う…
  • 横浜はソールドアウトだったらしいです。ありがとうございます、10年以上やってるけど嬉しいです。と口々にお礼を言ってました。

泰行「まだ降ってるんですかね?僕たちは13時に入ったけど…」
高樹「2004年にも台風が直撃したことがあって。覚えてる人いますかね?」
客(覚えてるに決まってるだろ、と怒りさえも含まれるかのような歓声笑)
高樹「ありがとうございます。あのときはタオルがバカ売れしてね、そくかんでした。今年のタオルは吸水性がさらに上がってますので」
そくかん=即完売、ってことかな?
泰行「今年のタオルはいいと思いますよ、ガーゼ地で」
というわりには本人は青い持参のタオル使用中(笑)周りからぼそぼそつっこみの声が聞こえる(笑)
泰行「新しいアルバムからまた何曲かやります」

3. 温泉街のエトランジェ

イントロからかわいい。歌い出しがよいと母親があとでしみじみと言っておりました。私は「くやしいんだ」が生だとよりかわいいなあと思っておりました。伊藤さんのポロン、がかわいい。

4. ホライゾン!ホライゾン!

伊藤さんはアコーディオンに装備チェンジ。ふらっと馬のことなどを考えたりもしてしまった。リズム隊がまた映えるー。泰行さんの声が生き生き!

5. Rain

すごくよかったんだけど、あまり記憶がないという(笑)「すごいいいなあ、すごいいいなあ」と思った記憶しかない。残念すぎる感想(笑)

6. セレーネのセレナーデ

伊藤さんのキーボードが好きでしてね…「口づけたなら〜」の「づ」あたりで力強く弾くところが自分の中で最高にテンションが上がる。絶対伝わらないなこれ(笑)なんて説明したらいいんだ…
去年末のBBLではカットされた「特長の長いアウトロ」ですが、アウトロ前に泰行さんがまさかのギターオフで、移動。
え?と観客中に動揺が走り、泰行さんがスティールパンの前に立ち止まったときには、まさかの笑いと、えーっという声が。いや、だって決死の表情の泰行さんとスティールパンですよ?心配になりますよ…え、え、え?っていう。
そしてそのときがやってきました。
ポンポンポン、ポンポンポン、ポーーーーン。
確認するかのように丁寧に叩いていく泰行さん。きちんと音出てるよ!当たり前のことなのに、なんでこんなに緊張してるんだろう!
ポンポンポン、ポンポンポン、ポーーーーン。観客もバンドメンバーも、固唾をのんで見守ります。ポンポンポン、ポンポンポン、シュワワワワワー。
順調に進む中で、私の心に不安がよぎります。少しテンポが早くなるところからどうなるんだろう、そこも泰行さんがやらされるんだろうか、無理でしょ無理でしょ、無理させないでー!
すると、高樹さんがこともなげに主旋律を引き継ぎ、泰行さんは定位置のマイクの前に戻り、落ち着き払った表情で、「アーアーアー、アーアーア、アーアーア、ララランラン」と歌い出したのでした。

MC

  • MCの内容を考えてない泰行さん。玄さんが「スティールパンよかったよ、泰行」と。

高樹「反省会みたいなことやめましょう!まだ始まったばかりなのに!」
泰行「まだ一公演目だからね」
高樹「じゃなくて、このライブが始まったばかりでしょ!」
泰行「あー、そっちかー」

  • 曲順に困った話。アルバムの曲順が気に入っていたから変えたくないけど、そうしたらみんなに順番がばれてしまう。

泰行「もう知ってるよ、っていうね」

  • 困ったときのメンバー紹介。

泰行「スティールパン、といろいろ、田村玄一。違うな、ペダルスティールって紹介した方がよかった。ツアーが終わるまでにちゃんとした紹介を考えつけるといいな」
田村「全部楽器の名前挙げてたら大変だよ」
泰行「なるほどね、玄さんは玄さん、それが生き方、みたいな」
あとは、楠さんのところを特筆すべきかな。
泰行「今回初めて一緒にツアーを回ることになって、僕たちも一緒にやれることをすごく楽しみにしてます」
とわざわざ言ってた。楠さんがこれだけのツアーに参加してくれること、やっぱりすごいことなんだよね!楠さんもよろしくお願いします、とおっしゃってましたー。
その流れで、伊藤さんにも一言を求めてしまう泰行さん。伊藤さんが恐縮?遠慮?嫌がる?と、泰行さんも苦笑。
泰行「すごい感じ悪い人みたいになっちゃったな」
っていうのは自分のことだよね??嫌がらせたからってことだよね??

7. ?

それじゃあ曲に、と言って、かっこよくドラムが入ったのに、しゅるるると静かに。え?え?まさかー!
高樹「これも初日ならではってことで」
ひゅーひゅーひゅー!こういうのにひゅーひゅーするのって楽しい。「じゃあ気を取り直して」と言ってる間に、いつも完璧なキリンジのみなさまだけど、こういうこともあると人間っぽいなーと思、っていたら。

7. 星座を睫毛にひっかけて

きれいなピアノ!思わず笑いが起こる会場(笑)だって!さっきのドラムとは全然雰囲気が違うんだもの!ハードな感じの曲かと思ったら、美しいキーボードの旋律って!そりゃ笑うわ!!
だけどね、笑っていられるのはそう長くもなかったよ。私、この曲が一番だったかも。号泣してしまった。
この曲が出た当時は「高樹さんが子供を思って作った曲」という前評判がすごすぎて、ちゃんと冷静に聴くことができなかった。いい曲なんだけど、高樹さんのとげ、いいものもわるいものも引っこ抜かれてしまったんじゃないかと思ったりもした。
だけどね、本当にいい曲なんだよ。子供を持つこと、その楽しさ、切なさ。高樹さんがこういうふうに思ったという事実は、とげとかなんとか、そんなしょうもない話とは比べ物にならないくらい素敵なことなんだよ。私はそう思う。
その曲を泰行さんが歌っているの。
泰行さんにもいつかこういう思いをしてほしいな。そして本当に勝手ながら、私もいつかこういう思いをできるといいな。切なくて苦しいこともたくさんあるだろうけど、この曲のような思いを抱きたいと、心から思った。
私は「子供」という存在に対して、必要以上に敏感だから、なー。小児科医にならなくてよかったかも、と、今は思う。
は。関係ないことも書いちゃった。すみません…

8. 秘密

アコギは高樹さん。泰行さんのハーモニカ!去年よりももっと味わい深くなってたと思う。これすごい好き!

9. round and round

ボーカルがかっこいい!高樹さんのAメロのギターもかっこいい!アウトロもかっこいい!と、かっこいいづくめの曲。

10. 嫉妬

(泰行さん、高樹さんが)好きだなあ、嫉妬!リズム隊が映える曲だからね!高樹さんのギターも炸裂するしペダルスティールも映えるからね!
ずっとかっこいい曲だとは思ってたんだけど、誠に失礼ながら、なんとなく武道館の泰行さんの音程がトラウマ化していて…でもばっちりだった!声もよく出てたし、かっこよかった!「待ってるのか」の「か」の音は短めで、それもかっこよかった。ちょう細かいところですみません。
それにしても、ここらへん数曲は非常に男らしい曲が続きますな。

11. 都市鉱山

キーターーーーーー!!イントロだけで、会場のボルテージは一気に最高潮に!
きっと普段はひゅーひゅー言わない人も、このときばかりは言ってしまったことでしょうよ。だって言わずにはいられない!!
ステージ上のみなさんも観客も本気!泰行さんだけがリラックスして楽しんでたかな?(笑)高樹さんは大忙しだけど、終わったあとはご満悦という感じの表情だった!

MC

  • 泰行さんの「引き寄せちゃってるんじゃないの?」発言から、都市鉱山のあとのチリの鉱山事件といい、中国のレアメタルといい、自分は預言者なのでは、という高樹さんの話。そうだよねー。恋の祭典なんかもすごかったもんね、テポドン的なさー。

12. 空飛ぶ深海魚

きれいな曲だ。間奏のタンバリン!青いタンバリン!!

13. ブルーバード

これまた好きですな!きっと泰行さんが楽に歌える曲なんだろうねー。
と思ったら、ラストのopen your mindは泰行さん歌ってないんですけど!手抜き?!

14. ムラサキ☆サンセット

イントロで大歓声。あ、みんなこの曲ほんとに好きなんですね…でも、よく考えたら久しぶりだもんね。Aメロのハモリもあるし、ギター掛け合いもあるし、いろいろかっこいいもんね。ホリゴメズ+玄さんの掛け合いはほんとよかった!

15. 十四時過ぎのカゲロウ

これも大歓声。おお、人気あるなあ。ライブでは久しぶりに聴いたけど、かっこいいね!アコギでスポットライト浴びて歌う泰行さんがなんだか懐かしく思えたり。アウトロの高樹ギターは本気だった!楠さんがすごい笑顔だった!

16. あの世で罰を受けるほど

「ヘイ!」と言ってるけどマイクには入ってなかったー。武道館だっけ?私もいちいちしつこいよなー。
ラストのアウトロギター泰行さん、ピックを捨てて本気モード!かっこいい。

MC

泰行「もうそろそろ終わりですが」
観客「えー」
なんなんだこの流れ(笑)
泰行「横浜って、観覧車ありますよね」
高樹「その台風のゼップでも、観覧車があったんですよ。ゴンドラがぐるぐる回ってて」
泰行「というわけでこの曲」

17. 小さなおとなたち

イントロはアレンジされててかっこいい!これ、師走にものすごい映える曲なんだよね。相変わらず伊藤さんのキーボードが好きだ。あの最後の盛り上がり!そして静かに「また明日ー」で終わるという。名曲よなー。

18. アンモナイトの歌

玄さんが完全に観客感あふれる感じでベンチに座ってみんなを眺めているのが微笑ましい。(途中でスティールパンへ移動するんだけどね)
そんな中での歌い出し…!もう、こんなにヒヤヒヤしたのは初めてっすよ!「こ」が出てないの!
と辛口で書いちゃったけど、ものすごーくライブ映えする!これいいよー!アルバムで聴いてたときよりもずっと好きになった!アウトロの伊藤さんがかっこよかったらしいのですが、あまり覚えてないので次のライブではきちんと耳に焼き付けようと思います。
そして本編終了。

アンコール明けMC

Tシャツの話。タナカカツキさんデザインTシャツにはキリンジ二人の顔が描かれていて、泰行さんがそれを着用していることに関して。
高樹「自分の顔が描かれたTシャツは着れない」
泰行「キリンジー!ってでっかく書かれてるTシャツの方が着れない。一回ライブ終わりに、キリンジって書かれたTシャツのまま帰ったら、おいキリンジ頑張れよーと言われて、お前が頑張れと思った」
泰行さんたら、今日はなんだか攻撃的です。

En1. 悪玉

軽快なイントロからアンコール。今回、高樹さんかーなり歌ってるな!という印象、だったのに。事件はステージ上で起こった!
泰行さんはややマイクから離れて、一回目の「マイク寄越せ早く」をニヤニヤしながら見守ろうとしていたのに、高樹さんは一向に歌い出しそうにない…!えー?!慌ててマイクに近づいて代わりに歌う泰行さん。
「マイク寄越せ早く、なんだよーーーーー!!!!
マイクにこそ入っておりませんでしたが、完全に叫んでたよ泰行さん(笑)高樹さんは一切気付かずに、涼しい顔で間奏のギターを弾いております。泰行さんはよほど腹を立てたのか、歌詞も間違えます。「熱い汗をまとい凍える魂」が聴けなかった。まあそんなことはよいのだよ。
「歌え!歌えって!」
ものすごいジェスチャーで2回目を兄に歌わせる弟。かなり戸惑いつつ歌う兄。
「???マイク寄越せ早く???」
高樹さんの疑問符が目に見えるようです。観客大爆笑&大歓声。

En2. Drifter

ああ、やるんだ…という感じの観客の歓声。
桜井さんのカバーがきっかけでファンになった人が、この会場にいるといいなあと思った。すごくきれいで安定してるDrifter。

MC

泰行「アンコール、悪玉とデイジーチェイン、あ」
しまった、という顔をしてから、照れ隠しに泰行さんがふっかけます。
泰行「さっき、歌うの忘れたでしょ!リハーサルのときから歌ってないから、危ないなあとは思ったんだよ!!!」
まさにステージがリングとなった瞬間です。
高樹「え、なんのこと?」
泰行「マイク寄越せのところ、歌わなかったでしょ」
高樹「え、なんで、あれ二回とも泰行でしょ?」
泰行「何言ってるの、一回目はあなたが歌って、で、次でしょうが。マナカナだったら解散してましたよ!!」
わあ、兄弟喧嘩…何年ぶりなんだろうな…最近はケンカなんてしないとメディアに対して答えてる二人だけど、かわいいなあ…という観客の間ではきっとコンセンサスが得られていたと思います。結論、泰行は次男坊であり、末っ子だ。
そこで玄さんの冷静かつ的確なツッコミ。
玄さん「君たち双子じゃないでしょうが」
そうですね!そして、最後の曲。
泰行「相当懐かしい曲をやってお別れになります、ありがとうございました!」
手を振りまくっている泰行さんを苦笑しながら生暖かい目で見つめる高樹さん。

En3. さよならデイジーチェイン

玄さんがハンドクラップをあおるあおる!
伊藤さんのピアニカがちょうかわいいー。
そして歌詞が最後の曲にぴったりだね。「デイジーチェイン、また明日、バババーイバイバーイバーイバーイ」

…終わった。
会場を出るときに、パンフレット的なものを渡される。おお、今回はアンケートないのかと思ってたよ。といいつつ、足早に帰る。
中華街でお粥を食べる。おいしかったけど、普通。
海沿いのホテルの夜景がきれいだった!氷川丸もレインボーブリッジも見えて、全然観光できなかったけどこれでよし!

崎陽軒のお弁当も激ウマだったし、これでよし!


次は来月の九州シリーズまでおあずけ。楽しみだなー。
*本編とはあまり関係ない追記!

  • 中華料理屋さんを出た母と私は、全く同じタイミングで「その胸に刻めよ〜♪」と歌いました。遺伝子。
  • 横浜のお姉さん(って横浜だから当然なんだけど、笑)に何年ぶりかにお会いする。びっくりした!声かけていただいてありがとうございます!相変わらず母親と遠征してます(笑)ええ、医者になっても、です!
  • 崎陽軒で買い物しすぎて、ポイントカードが一回の買い物で10点分溜まり、その場で蒸し器と交換!その場で全く同じ行動(おみやげ買う→少し離れたところでスクラッチ削る→商品と交換)をしてる夫婦がいたほか、新横浜の待合室でも景品の蒸し器を見てる女子グループを目撃。崎陽軒の蒸し器の大半は旅行客にもらわれていっていることでしょう…