感想とレポの違い

感想は主観的、レポは客観的、であるべきなのかな。
C.C.LEMONホール2daysの感想を書くべきなのか、レポを書くべきなのか。私は悩んでいる。
私はキリンジが好きだ。だから、キリンジを好きな人たちには、気持ちよくキリンジを好きでいてほしい。それは立派な心による気持ちでもなんでもなくて、その方がキリンジにとって都合がいいからだ。そんなふうに考えてしまうくらい、私はキリンジを好きなのである。
だから、私は、このはてなダイアリーキリンジのいいところを書こうと思ってきた。キリンジを好きな人が、「ああ、やっぱりキリンジっていいよなあ!」って、ちょっとでも思ってもらえるといいな、と思って書いてきた。
でも、それは私の100%の感想ではないときだってある。
今日の私はものすごくもやもやしている。ライブを見た人のいろんな言葉を見て、いろんな思いが渦巻いている。それを正直に書いてしまっていいのだろうか。
これは回数行き過ぎたことで起こった弊害なのかな、って今、上の文章を書きながらぼんやり思った。自分の見たライブの回数が多ければ、比較対象もそれだけ多いということ。純粋に、そのライブの価値というものを感じられていないような気もした。
2006年の大阪NHKホールが終わったあと、母親の第一声が「泰行さんの声が疲れてた」でものすごくがっかりしたのを覚えてる。私は疲れてるなりにものすごくよかったと思ったのに、水を差された気分ですごく悲しかった。そういうことを、キリンジ好きな人にしてはいけないと思っている。(と書いてる時点でしちゃってるかな?)
それなら、100%客観的な事実を書けばいいじゃない、と思われるかもしれない。でも、100%客観的な事実なんて、ファンに書けるわけない。音一つ一つが音として脳で認識された時点で、それはもう主観的なものになってしまっていると思うの。
どうしたらいいのかなあ。私はただキリンジが好きなんだ。好きな気持ちを言葉にしたいだけなのに、よけいなことが頭を渦巻いてしまう。
でも、そのよけいなことだって、私の気持ちなのであって。
でも、それを書いたら不快な気持ちになる人もいるのかもしれなくて。
私はさっきから途方に暮れている。
昨日一昨日のライブの感想やらレポやらを書く前に、このエントリを書くときに一度書いて消した文章をもう一回書いてみよう。

ライブを見た人が、見たときに思ったことが、真実なんだと思う。他の情報でゆらぐことのない真実なんだと思う。

ああ、でもゆらぐんだよね。それも分かってる。だからこそ、私は途方に暮れてるんだ。