KIRINJI TOUR 2010/2011 @C.C.Lemon Hall 2日目

私的なレポを書き始める前に、一言。
このライブを「すっごくよかった!」と思った人も「いつもの音程不安定なヤスだったな」と思った人もいるかもしれないけど、100%の泰行さんはこんなものじゃないと思います。
でも、100%ではない中で、泰行さんはベスト、あるいはベスト以上を尽くしてくれたと思います。ほんとに素敵なライブだった!
だからこそ、いつか泰行さんが100%の状態で東京ライブしてくれる日が、今からとてもとても楽しみです。
以上が公のコメント。以下は私的なレポ。追記しました。
会場でいろんな人を見かけた。真城さん、中森さん、ミズモトさん、ゲントウキ田中くん、イトケンさん。どきどきする。
開演前に、母親より。「ネクタイするに賭ける?しないに賭ける?」私はこう答えました。「うーん…しないに80%、するに20%」賭けになってないよwww 初日だけかなーって思ったから80%。残りの20%は私の願いでした。2011年、早速願いがかなったよ!
というわけで、C.C. Lemon 2日目。場所は真ん中より後ろの、端っこの方。ステージ全体が見渡せて、なんだかテンションが上がる。
泰行さんの出で立ちはペールブルーのシャツにピンクのネクタイ、プラスグレーのカーディガン!神様ありがとう!
初日はあんなに立ちたいと思ったくせに、二日目はいつ立ったか覚えてません(笑)前方真ん中のブロックの方々がさっと立ったら見えなくなったので、立たせてもらいました。
そして二日目。台風一過が終わり、問題の「夏の光」。結論から言うと、声は裏返りませんでした。発声の仕方、音程をわずかに下げる、ファルセットではなく地声で歌う、などなど、すごい工夫をして、ひっくり返らないようにしてた。これは「夏の光」だけじゃなくて、全編に渡って。
いろんな感情がぐちゃぐちゃになったよ。そんな器用なことをできるようになった泰行さん、調子が万全だったらそんなことしなくていいくらい上手な泰行さん、ファンのためにそこまでしてくれる泰行さん。切なくて、うれしくて、ちょっと申し訳なくて、そんなに頑張らなくていいよとも言いたくて、頭の中ぐちゃぐちゃで胸が締め付けられる。
そうして無事終わった「夏の光」の後の挨拶がまたかわいかったなあ。

泰行:えー、キリンジです。知ってましたか。

「あ、知ってましたか」のイントネーションで読んで下さい。めちゃくちゃかわいかった…!そしてその続き。

泰行:今年2回目のツアーというか、ホールツアーが始まったんですけど。東京は今日が最終日なんで、はりきってやりますので、みなさんも楽しんでください!

東京最終日って…?そんなこと言ったら、横浜も郡山も青森も札幌も(中略)金沢も最終日だったのに!と、若干の違和感を抱えつつ笑う。はりきってやっていただけるなら文句なんてあるわけないのである。
現に「ホライゾン!ホライゾン!」のアウトロの高樹さんにははりきっていただきました。あそこの高樹さんってあんなにかっこよかったっけ?!と、今まで目が節穴だった自分を呪いたくなった。玄さんも「せかすようにー」のところでお客さんをはりきって煽る煽るw
次のエトランジェで、「桃色の頬よ」の前のキーボードが大好きなんだけど、今は思い出せないw どんなんだったけー?!また今週末思い出すことにしましょうか。(書いてるのは11日20:13です。高樹さん出演直前!)
「rain」は泰行さんが歌いやすそうでほっとする。と思いきや、セレーネで「月面探査機で」がまるっと抜けて高樹さんと顔見合わせてた(気がする)。でも次の「首筋をめぐるミッション」にはきちんと入れてほっとするっていうか、もう見ていられないというか。だって、私が去年見た泰行さんの姿はこんなこと一回もなかった…いや、あったかw 京都の「台風一過」*1。でもそのあとは無事スティールパンを終えてアウトロの「あーあーあー」へ。(それにしてもここの伊藤さんハンパないよなあ!!)
そしてMCへ。(ドラクエ

泰行:えー、どうもありがとうございました。セレーネのセレナーデという曲をやりましたが………(ちょっと沈黙のあと)みなさん、BUOYANCYはお年玉で買っていただけましたでしょうか?
客:(戸惑いつつ拍手)(私、お年玉では買ってない…ごめんね泰行さん…)
泰行:まあ、ここにいる人でお年玉が3000円以下という人はいないでしょう。なんだかんだで意外とくれますからね。黙っていても。まだ僕ももらってますし。
高樹:僕ももらってますよ。
玄さん:あげなさいよ!
高樹:あげる人いないんですよ。
(お客さんのツッコミ(予想):息子は…?)
玄さん:親御さんとか。
泰行:もらうのも親孝行なんですよ。飛び跳ねて喜びますからね、僕は。
高樹:一人暮らししてるといろんなもの送られて来ない?これいらねーよ、ってものがさ。あったかい靴下とか。
泰行:ああーあるね。DJホンダの靴下が送られてきたことあるよ。
高樹:いつの時代だよ(笑)
泰行:あとはすごい悪そうなパーカーとか。(袖のあたりをぐわあっと手でなぞりながら)
(客笑う)
泰行:まあ、いつの日かそれを着てステージに立ちたいと思います。まだそういう気分にはならないですけどね。それにはまだ何年もかかりそうだから。

初日といい、玄さんいいツッコミをありがとうございます!
そして「星座」へ(ドラクエ3、再び)。歌い出しからきれい!ああ、泰行さん体力温存してたのかな?「星座」の歌い出しがきれいだと本当にうれしくなります。そして何より、この日はアウトロ前の拍手は(ちらほらとしか)起こりませんでしたわーい!よかったです、うれしかったです。
「秘密」は低音多めだから歌いやすそう。「ラウンデンラウンデンラウンドゥ」(違うよ!)は白黒の照明で笹の葉っぱみたいなのがくるくる回る。
「嫉妬」でびっくりした。Aメロ、今まで高樹さんってユニゾンしてなかったよね…?びっくりすると同時にはっとする。そうか、泰行さんが調子悪いから、高樹さん…兄弟パワーという言葉を思い出す。もう6年以上前に泰行さんが放った言葉。胸が痛い。でも2番のAメロは高樹さん歌ってなかった(笑)ギターのカッティング(で合ってる?)で忙しいからね!というか、歌以外でも高樹さんがすごい。盛り上げたい、という気持ちがすごく伝わってくる。どきどきするくらい。
案の定盛り上がって、「嫉妬」のアウトロから、うまいこと「都市鉱山」のイントロ入りました!高樹さんが本気と書いてマジと読むべきボーカル。さっきの「嫉妬」で高樹さんの気持ちを垣間みた気がしたから、楽しいのに胸が痛い。観客大盛り上がり!もちろん、ギターもすっごい。
忘れちゃいけないのが、泰行さん。ものすごいノリノリ(ええ、死語ですけども!)で、urban mineの巻き舌(って言っていいのかな?ガナリ?なんていうの、あれ)も、その後のギターソロも、最高にかっこいい!母親のメモに「どとう*2」と書いてあります(笑)まさに怒濤!
しっとりと「深海魚」のあと(タンバリン、初日よりは長かったかな?)、メンバー紹介。

泰行:はい、○○

と「はい」を小さく入れる泰行さん。これはどうやら福岡でのメンバー紹介へのフラグだったのですね…!そのあと、MC。

泰行:ここはフリータイムというところです。まあ、いろいろ話すことはありますけど…
高樹:本の話とかね。
泰行:自棄っぱちオプティミストという本を…僕たちのエッセイと、俳優の森山未來さんだとか、作家の長嶋有さんとの対談が載ってたり。
高樹:僕たちのエッセイだけだと随分薄いんで、周りに頑張っていただいて、素敵本になったと思います。あ、俺たちが素敵なんじゃなく…
(客拍手)
高樹:いやいや、ほんとにほんとに!俺たちの力じゃなくて、周りの方が素敵なんです!(ちょっと焦ってる)
泰行:他にもいろいろ詰まってるんで、お年玉が余ってる人は是非買って下さい。
(沈黙のあと唐突に)
泰行:お年玉どれくらい余ってんの?
高樹:えっ?何言ってんの…使っちゃったね。ケーブルとか。
泰行:えっ?
高樹:こういうケーブルとかね、機材を買って使い切っちゃいましたよ。
泰行:ガムとか買わないの?
高樹:(なんでガムなんだ、という顔で)ガムは買いません。ガムは買いませんよ。
泰行:そうかー、ガムは買わないかー。
(沈黙)

今回、母親のメモにお世話になったので、母親のガム説を説明してみたいと思います。
小さい頃って、「これだけあったら○○何個買えるぜ!すっげー!」みたいな話ってよくするじゃないですか。それで、「(例)ガム10000個買えるぜ!」みたいなことを連想したんじゃないかと。
もしこの説が正しかったら、さすが泰行さん、永遠の少年だぜ!すっげー!

泰行:このあと、大阪とか、まだツアー続くんですよね。ん?名古屋、大阪?福岡、名古屋、大阪?
高樹:そうそう、去年は11連泊とかあったんですよ。その間にフェリーに乗ったりして。23時に出港して、深夜2時について、そこからまたバスみたいな。
泰行:バス、フェリー、バスね。
高樹:…ああ、そうそう。バス、フェリー、バス。で、フェリーは特等っていう部屋に案内されたんですよ。
(客歓声)
高樹:(やや得意げに)やったーって思うでしょ?そうしたら、4人部屋に男8人押し込められたんですよ。
(客笑う)
高樹:ベッド二つ、ソファ二つ、あとは雑魚寝スペース。
泰行:飛行機みたいだね*3。階級があって。ファースト、ビジネス、エコノミー。
高樹:(最初は何を言い出すんだという顔をしていたけど説明を聞いて納得して)ああ、そうだね。まあ、僕たちはベッドで寝かせてもらったんですけど、このバンドも年長者が2、3人いるんで、その方々に寝てもらった方がよかったかなと。年功序列で。
泰行:そうしたら僕が雑魚寝っていう。(ちょっと得意げ?)
高樹:え、一番若いのって千ヶ崎くんじゃないの?
泰行:え、僕が最年少ですよ。
千ヶ崎さん:(無言で泰行さんを指し示すw)
高樹:え、そうだっけ?
泰行:まあまあ、僕とチガちゃんが雑魚寝ってことになりますかね。
高樹:…もっとぴしっとしたMCをしたいと常々思ってるんですけどねえ。キビキビとしたMCをしたいと。
泰行:我々がやっても心がこもってないと思われるだけでしょう。
(客笑う)
高樹:確かに、何回も同じ話をするということが向いてないからね。
(客笑う)
高樹:でも、何回も同じ話をすることってあるじゃないですか。MCで、話の流れで。
泰行:ああ、あるねえ*4
高樹:そういうときに、何回聞いても毎回笑ってくれる人っていると思うんですけど。(力強く)ああいうの、ほんとにありがたい。そういうのは本当にうれしいなと思います。
泰行:そうですね。じゃあ、空気も和んだところで(客笑う)、後半もガンガンいきたいと思います!
(客大歓声)

よし、「ブルーバード」だ、と思ったら雰囲気が違う。イントロもやっぱり違う。え、あれ?えー?!まさかの「もしものときは」!!どうなるの、アンコールどうなるの!この間金沢で「もう一曲やります!」と言った泰行さんも聞いたお客さんも戸惑ってたから、そのアンコール分を先に入れたとか、そういうこと??と頭が全速力で回転。
その後「ブルーバード」「ムラ☆サン」「カゲロウ」と続き(すみません、端折ります)、「あの世で罰を受けるほど」では声もよく出てたように思います。いつものようにアウトロの大歓声の中、泰行さんは「どうもありがとう」と口パク。

泰行:えーあっという間に、楽しい時間は過ぎてしまったんですけども。

「小さなおとなたち」「アンモナイトの歌」、歌は結構ギリギリ。きついんだろうなと思う。でも歌い切った。本当に、聴いてる私たちのために、頑張ってくれた泰行さんがいた。
アンモナイト」、この日は海底にわずかに届く光みたいな照明。アウトロのキーボードが相変わらず好き。最後の音を、メンバーの指先が止めて、わき起こる拍手。泰行さんのカーディガンには、ギターのベルトの形に汗染みが作られておりました。
アンコール。
玄さんがスティールパンの前に立って確信する。「愛のCoda」だ!ということはドリフデイジーの流れ!そうかそうか!
アンコール挟んだせいか、泰行さんはちょっとリラックスして歌ってる。ディビが長い!嬉しい!そしてそのあとのタンバリン…!と思ったら唐突に終わる。「あれ…終わりですか。」という泰行さんの顔!あれこそが泰行さんだよね!(ひどい)(ひどいけど愛)8小節早かったりしたのかな?うーん?
「Drifter」のあと。

泰行:ありがとうございました。最後に、初期の曲をこのバンドでアレンジしたものでお別れです。

デイジーチェイン」が終わったら、千ヶ崎さんがさっさと帰ろうとする。いつもアンコールのあとメンバー紹介してるのになあ、と笑ってたけど、ハーン、そういう伏線だったわけね!慌てて泰行さん、「千ヶ崎学!ベース!」順番ぐちゃぐちゃw
メンバー紹介が終わって、メンバーがステージから消えて、客電がつかない。ん?そういえばアナウンスも入らないぞ?昨日は間髪入れずにアナウンスだったのに、これは…?!結構な数のお客さんと思考回路が一緒だったみたいで、「きゃあ」「ひゃあ(これは私の声w)」という声が同時に起こった。そして拍手!きたよこれ!きたきた!!
メンバー登場!ぎゃーーーー!!!

泰行:ありがとうございます。もう何曲かやらせてください。

そして「エイリアンズ」。ほんとに人気があるんだなあ…あそこまでこの曲で沸くほどみなさん好きなんだね。それなら、やってもらった方がいいのかな。私は正直食sh(ry (すみません言いすぎました。
締めは「悪玉」。もう一回メンバー紹介して、今度こそおしまい。
(いろいろ端折っちゃってごめんなさい笑。ちょっと燃え殻気味です。次のエントリで感想をまとめてるので、そこまで読んで下さると嬉しいです。)

*1:すみません、ほんとに書きます…!

*2:なんだか「どとうのひつじ」を思い出しますが…このエントリドラクエネタ多い笑

*3:すみません、確か飛行機だったと思うんですけど…違ったら指摘プリーズ!

*4:この相づち大好きなので、わざわざ入れましたw