残念に思うことも、複雑に思うことも、ありました。

いいことばかりでもない。演奏の話じゃなくて。書かせてください。
今回のツアーでも、いろんな人がいた。
携帯でメモを取っている人。持参の水筒をMC中にあおる人。まるで指揮者かのように手を振り回す人。お母さんに連れられて来たけど、演奏中耳を塞いでる子供。
その人が悪いわけじゃないんだけど、気になる人たち。もう少しだけ、周りの人のことも考えてもらえるとよかったのかもしれないなあ、と思います。
あとは、特別今回だけというわけじゃないけど、割り込む人も相当多かった。初めて行ったキリンジのスタンディング、誰も割り込まないからすごいなあ、って感心したんだけどな。あれは遠い過去の話なのかな。寂しいね。
何のために整理番号があるんだ、って、割り込まれた直後に隣のお客さんがつぶやいてた。全くだよ。あなたの目の前に、番号がずいぶん大きい人が入り込んだら、どう思いますか?
私は「立ちたいなあ」とは思ったけど我慢して立たなかった。「割り込みたいなあ」と思っても割り込まないでくれるといいな、と思います。思うのは自由だよね?それとも、それを思うのすら許されない世界になってしまったのかしら。
上の話と同列にしてはいけないとも思うんだけど、もう一つ。背の高い人の話。
この話はとてもデリケートな話だから、本当は書いちゃいけないのかもしれないけど。
どこかの会場で、とても背の高い人がいた。ライブハウスのステージは低い。泰行さんも背は高くない(ごめんね泰行さん笑)。だから、ドンピシャだったことがあったの。
ドンピシャっていうのは、どういえばいいのかな、まるでテーブル越しに向かい合ってるかのような。
その人の気持ちももちろんわかるよ。私もファンだもん。泰行さんの前に立ちたいよね。私だってよい番号だったら真ん中マイクの前を陣取るし。だけど、もし私の背がとっても高かったら、ガチンコマンツーマンで歌わなきゃいけない泰行さんの気持ちを考えてちょっと躊躇するかもな、と思った。私だったらね。
念のため書いておくけど、これは完全に私の意見で、別に背の高い人にはしっこで見ろ!と言ってるわけじゃないよ。ただでさえライブでの背の高い人は申し訳なさで心は小さく縮こまってるだろうし。
スタイルのいい人ってとってもうらやましいけど、こういうことに関してだけは、私はほとんど悩みがないから幸せだと思わなきゃいけないね。