今更2011ベスト3

お風呂の中でぼーっと考えて、この3冊しかないなと思う。読んだのが2011年ってことで。

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

ぼくは落ち着きがない (光文社文庫)

ぼくは落ち着きがない (光文社文庫)

「わたしを離さないで」は本当に衝撃だった。淡々と始まる中でところどころ引っかかって、なんだろうなんだろうって思ってたら急にばーんと真実が。タイトルが、最後のシーンでものすごく意味をなしていて。くるしくなる。
夜のピクニック」は楽しかったなあ。都心じゃないところにある進学校っぽさが懐かしかったんだと思う。恋愛要素が薄い男女間の会話とか、クラスの友達と親友との違いとか。
「ぼくは落ち着きがない」は楽しすぎた。私の好きな雰囲気のお話ってこういうのだ。夜のピクニックよりも気が抜けた、高校生の日常。そうそう、これこれ!っていう。
あとは特別賞でカラマーゾフ。もうちょっとしたら、他のドストエフスキーも読みたいな。
…なんか高校生の話ばっかり選んでるな。しょうがない。好きなのです。
* * *
追記:ちょwww「夜のピクニック」読んだの2010年だった件www
えー!じゃあ中村文則さんの「掏摸」一択でしょう!
掏摸(スリ)

掏摸(スリ)

2010年最後(から2番目)に読んだ本だけど、ほんとにほんとにおもしろかった!幸福だけじゃなくて、不幸だって人生のクライマックスになりえるんだと初めて気付いた。強い感情を抱くこと、その感情が例え恐怖だろうと、ただぼんやりと過ごしている人には許されない。そういう意味で、この人たちは選ばれている。それはある意味幸福なんだと思う。