だけど好きだから書く。

書くことがなくなってしまった、と前回の日記で書いたけども、書くことがあるなら書きますよ。ルールは私が決める。だってここは私のはてなダイアリーなんだもの。
そして今日は書くことがあるのです。ここ数日間ずっと考えていたこと。
数日前に私はついったーでこう書きました。

私が初めて行った7年前のライブから今までで一番よかったと思うライブは野音です。邪道と言われようと、これは多分揺るがない。メンバーも最高だったし、セットリストも最高だったし、あの空間、あの時間!もう、本当に、幸せだったなあ。

これをつぶやいたあとに考えたのは、『馬の骨だったらどのライブが一番よかっただろう?』ということ。
そして私が出した結論は、去年のツアーの初日、もといファンクラブ限定ライブです。
「ファンクラブ限定ライブを一番よかったというなんて!」と思われるとしたら、それはそのライブをご覧になってないからです。あるいは、あのライブをご覧になった方でも「は?どう考えても渋谷AXの方がよかったでしょw耳大丈夫?wwww」と思われるかもしれません。
うん、出来からしたらAXの方が断然よかったと思います。大阪もよかったかな。でも違うの、そういうことが言いたいのではなくて。
11月4日のクアトロでのライブをご覧になった方はご存知のように、あのライブは相当ぐだぐだだった。緊張しているのがこっちにも完全に伝わってくるし、Carolのイントロでシュンちゃんトチっちゃうし、To be Continuedで泰行さんのハーモニカなかなか入れないし。思い出すだけで笑顔になってしまうくらいぐだぐだだったんだけど、それこそが馬の骨なんだと思うの。
キリンジは、背負っているものが大きすぎる。希代のメロディーメイキングブラザーズと言われる堀込兄弟なんだから、完成度の高いものじゃなければ世に出せる訳がない*1
それと比べて、馬の骨は!なんて素敵な場所なんだろう。いい音楽を、肩の力を抜いたまま楽しめる空間。観客だけでなく、泰行さんも、馬の骨バンドのみなさんも。
音楽がよければ、多少ぐだぐだでも許されてしまう空間。そういうところがあったっていいじゃない。それはもちろん、キリンジあっての場所かもしれない。それでも、たまには気楽に楽しくやるのも悪くない。
一年経った今、それが改めて実感として湧いてきたの。泰行さんがやりたかったことはそういうことだったんだなあって。インタビューでそう答えてるのは知ってたし、頭では分かってたつもりだけど、あのライブがそれを象徴しているような気がした。
書くことがないなんて、嘘に決まってる。そんなの私が一番分かってた。ついったーでつぶやいた一言で、こうして考えがふくらんで、日記に書けて。今まで思ったことはなかったけど、アイディアやきっかけをくれるという意味では、ついったーも私にとっては大事なものなのかもしれないな。

*1:もっとも、初期のライブは別とするしかないみたいだけど。笑